幼児教育の目的は、社会にでて役立つ人格を形成するところのにあると、我々は考えています。ところが、幼児教育というとすぐに知的能力に目がいきがちですが、それは最終的なこと。子どもの脳は、まずは脳幹から古い皮質、そして新しい皮質という順に発達してゆきます。そして、この古い皮質は「やる気」を司っており、これが前頭葉の「意欲」を刺激しています。

ぴーすらんどでは8ヶ月からお子さまをお預かりしますがいわゆる早期教育ではありません。理想的な人格を形成するためには、上記のような三角形で示すような発達が重要であり、そのためには日々子どもと接しているお母さんの言動がポイントとなります。我々の役目はお母さんの「コンパス」となること。特に初めての、子どもの場合、お母さんは現在の状況が今後どのような状態につながるか、わからない方が多いので、その指針を示させていただくということです。子どもの状態を改善するためには、お母さんに変わっていただなければなりません。幼児教育が母親教育であるといわれる由縁です。

「いい学校」を出て「いい会社」に就職すれば人生も会社も安泰だという旧来の構図はもはや成り立たなくなりました。戦後一貫して行われてきた学校教育は、もともと勤勉な国民性も効果的に影響して、他に例を見ない高学歴社会を生み出しました。その反面「学歴偏重」「知識偏重」社会を生み、受験戦争の過熱化、いじめ、不登校若年層の非行化などを増大してきたことはもはや周知の事実です。そして文部省も遅きに逸したとはいえ「自ら学び、自ら考える力」を育成すべく教育改革が実行されその目玉ともいえる「総合的な学習」がようやく公立小学校で実施されてます。

自ら学び、自ら考え、自立・自律した人間を育成しようとしている今、求められるのは「自分の意見を持つ力」、そしてそれをたとえ自分一人しか認めてくれるものがいなくてもいなくても「私はこう思う」と勇気を持って「発言できる力」なのです。これが起業家を育成するための一つのポイントでもあります。


そしてこうした力を付けるためには幼児期のお母さんの接し方がすべてなのです。言葉えをかえていうとこのように幼児期にお母さんと関わってきた子どもでないと、この「総合的な学習」は意味をなさないものになるといっても過言ではありません。

21世紀のボーダレス時代には、時代を担う日本の子どもたちは近い将来成人したときに、こうした教育を受けて、常に自分の意見を言うことを要求され続けて育った欧米の若者たちと、国際社会の同じ土俵で渡り合わなければならない運命にあるのです。

こうした人格を形成するのが、本来の幼児教育の目的であると、我々は考えています。

このような背景からも今後小学校の受験に関してもペパー重視から行動観察重視に変わってくるのは明らかに予測されます。